金沢の旅から帰ってきて一週間。
少しずつ、振り返りながら書いてるのですが、どんなものを見たり囲まれたりしているのかというと…。
こんな感じで、今回の旅は連れて帰ってきたものが、今までの旅で一番多いです。
カメラで撮った写真やそのときの会話、取ったメモとあわせて、このアイテムたちもぼんやり見つめたり、ぽりぽり食べてみたり、木の香りをクンクンかいてみたりしています。
HATCHiを訪れたきっかけが、LYUROで持って帰ってきたフライヤーだったことや、金沢自体がとてもフリーペーパーやフライヤー、ショップカードがたくさんあって、今回はいろんな紙ものを連れて帰ってきました。
そして、どれも内容が濃いんだなあ。これはすごい。
そんなフリーペーパーやフライヤーをふつうに並べたり、話していると自然に手渡ししてくれたりするので、金沢は自分たちのそれぞれの“あたらしいかたち”を伝えようとするチカラやカルチャーが根付いてるんだろうなあ、と思います。
何でもデジタル化をしていくことで便利にはなるけれども、一方で温度やメッセージが均質化されてしまい、届けたい情報がきちんと届かなかったり、結局お金のチカラでコントロールされてしまったりすることが多い中、金沢のように人や場所を介して思いが届けられるのはとてもいい循環につながっているように感じます。
そして、この中からまた次の旅先が決まりそうな予感も。
時々、ぽりぽりしているのはこの「まあそい」の坂尻農園さんの米菓子。
これ、もっと買っておけばよかった!っていうくらい素朴な甘さでヘルシー。
「秋の空」で出会った、能登島からきていたnoto designさんから譲ってもらいました。
このお菓子が乗っている木も、ひとつひとつカットしていたものを出されていたので、一緒に。
うろ覚えなのですが、アテという木だったような…とても香りがいいんですよ。くんくんくん。
「まあそい」のロゴが能登島のフォルムになっていて、とてもかわいいんです。
このシール自体もお米のかたちなのかなあ。精米はされていそう。
「秋の空」でも、noto designさんと少し話していて、能登島の自然に寄り添い培ってきた木や建築、文化の良さを伝えようと、長期的な視点で日々の豊かな暮らしを実現しようと、いろんな形での発信をされていることを教えてくれました。
そのひとつが「秋の空」へ連れてきていたアテの木を使った身近なプロダクトだそうです。
そのときもすごいなあ、と感じたのですが、今こうやってまたポリポリしながらnoto designさん=能登デザイン室さんのwebやフライヤーを見直していても、その思いと実際に取り組まれているかたちは素晴らしいです。
(この米菓子、オンラインで買えないかなーと探し始めたのがきっかけだったりもするのですが……)
能登デザイン室さんが作られたATEIE(アテイエ)という能登の素材と技術に対する思いや、能登デザイン室さんがなぜ能登島で暮らそうと思ったのかが綴られています。
これは一度、能登島に行ってみたいなあ。
もう一度、note designさんに会いたいなあ、と読み進めているうちにそんな思いが。
来年、行ってみよう、能登島へ。うん。
あとは、直源醤油さんの生姜醤油と醤油こうじがたっぷり入った醤油。
これは最近ハマってるささみ餃子を食べるときに使いたいなぁと思って購入。
ボトルのデザインもかっこいいでしょ。置いているだけでもすっきりとしていて、普段はうちのオールスターズの横にしゅしゅっと鎮座してもらってます。
美瑛町での旅で出会った「美瑛選果」とも同じように、もう一度その場所を訪れるきっかけの何かを連れて帰ることができると、その旅はさらに深みがますように感じます。
旅に終わりはないのです。そんなことをあらためて教えてくれた今回の金沢の旅なのでした。