ひがし茶屋街

かつての花街『ひがし茶屋街』を朝さんぽ – 金沢ジャーニー2018

HATCHiから歩いて3分くらいのところにある金沢にある最も大きなお茶屋まちの『ひがし茶屋街』。
HATCHiで朝ごはんを食べたあと、HUM & GOのカフェラテ片手におさんぽです。

何年か前、『ひがし茶屋街』へやってきた時は、観光バスや観光客で賑わっていたのですが、今回はまだ朝9時過ぎでお店も準備中ということもあってか人がほとんどいなくて、とても静か。

ひがし茶屋街

この金沢の観光ポスターや旅行まとめサイトなどでよく見かける、この風情ある街並みをそのまま見られる貴重な時間帯なのかもしれません。思わず、パシャリ。

『ひがし茶屋街』は金沢の城下町にあって、金沢にあるお茶屋まちの中では最も大きな茶屋街で、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されているそうです。
かつて江戸時代に加賀藩だったこのあたりは、戦火や災害の影響を受けることなく、今もなお、200年余り前の街並みが多く現存しています。
140ある建物のうち、3分の2は伝統的建造物で、長い時間をかけてこのあたりは栄えてきたようです。

ひがし茶屋街

のんびり、静かに街並みを楽しめる貴重な朝さんぽ。
これはHATCHiのように近いホテルに泊まらないと、なかなか体験できないのかも。

「茶屋街って何をしていたところなの?カフェが多いけど……」
何も知らずに訪れるとそんなふわっとした疑問も。
今となっては和カフェもたくさんできていますが、このあたりは加賀藩公認の繁華街で、芸妓さんがおもてなしをしてくれる茶屋で賑わっていた場所です。
京都の花街でいう祇園や先斗町、というとピンとくるのかな。
加賀藩は領民にもお謡を奨励していて、「空から謡いが降ってくる」と言われたほど、広まっていたこともあり、茶屋街は大いに賑わったのだとか。おもしろいですね。

茶屋街

路地裏散策をするのも、このあたりの楽しみ方のひとつ。
石畳の両脇には、紅殻格子と呼ばれる格子戸を備えた町屋が続きます。
この格子は外からは中が見えにくくなっているのですが、中からは外がよく見えるつくりになっています。
昔の建物は木の組み方ひとつをとっても、ものすごく奥深くて、驚くことばかりです。

ひがし茶屋街 みずほ

前回訪れた際は、こちらの「みずほ」でランチをしました。
土鍋で炊いた石川産のおいしいお米と加賀のおばんざいがいただけるお店です。
オーナーさんのおもてなしの気遣いがとても素敵で、ランチのみなのですが待ちのお客さんもたくさん出る人気店です。
何年かたってから訪れてもお店があると、うれしくなりますね。

庄屋さん

重要文化財のお茶屋さん「志摩」があるメインロードから一本それて散策してみると、由緒ある佇まいのお米屋さんが、今もなお、お店を構えていたり、古いおうちの壁が残っていたり見応えたっぷり。こんな朝さんぽの楽しみ方もあるんですね。

古い壁

9時半を過ぎる頃には、「ひがし茶屋街」にはたくさんのお客さんが。
バスや車も増えてきていて、ついさっきまで静かだった街が賑わい始めます。
入れ替わるように街を抜けて、HATCHiがある方へ戻ります。

浅野川

紅葉が水面に映る浅野川。
風情のある美しい景色を眺めながら、秋晴れの朝をのんびりと歩ける、贅沢な時間。

浅野川

川の向こう側にはマンションが見えてきます。
ゆるやかに今と昔が共存するこの街は、とても豊かだなあと感じさせてくれる朝さんぽでした。

 

■金沢 ひがし茶屋街

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