中村さんお墨付きの満幸商店へ – 友ヶ島欠航&加太ジャーニー

2月の連休なかび、ずっと行ってみたいと思っていた
ラピュタの世界が広がる無人島、友ヶ島へ‼︎

早起きして、JR〜南海特急〜加太おさかな線へ乗り込みます。

和歌山市駅で乗り継いだおさかな線の、ブルーのかわいいめでたい電車。
車内もおさかなモチーフの扉や吊り革があり、
ほっこりした気分で終点の加太駅へ到着すると……。

がーん‼︎まさかの友ヶ島行きのフェリー欠航の看板…‼︎
めでたい電車の中でも、友ヶ島汽船のホームページ見てたのに…。

あまりにも予想外のことで信じられず、
（何より天気はいい…!!)
看板に書いてあった電話番号へかけてみたのですが、
「今日は全便欠航なんですー…すみませんー」
…本当に欠航してしまったらしい。

どこを見れば、その情報がわかるのか電話口のおねえさんに尋ねてみると、
「当日の朝8時10分にその日の運行状況がわかるので、電話してください。
ホームページには載ってないんですー。」
！！！
なんとー……。
友ヶ島、そうなの、そうなのかあ……。

今まで沖縄やせとうちの離島は、だいたいフェリー元のサイトや役所サイトに最新情報が出ていたので、友ヶ島もそうかと思っていましたが、これは盲点……。

実際に加太でいろんな人に出会ってなんとなくわかったのですが、
観光誘致をしていても、地元体制が追いついていなければ、なかなかリアルタイムの広い情報発信も難しいようです。

次来るときは移動中だけど、8時15分くらいに友ヶ島汽船へ必ず電話するよ。
友ヶ島汽船のおねえさん、貴重な情報を、ありがとう！！

駅前にある観光協会の案内所も閉まってるし、
どうしよっかあー、と駅前をゆっくり歩いていると出会ったニコニコ笑顔のおじさん。
中村さんとおっしゃるそうで、
この立派なおうち、「中村邸」のご主人様なのだそうです。

↑左でニコニコされているのが、中村さん。

立派なこのおうちは、かつて要塞で栄えていた加太の警察署だったようで、
そのあとを中村さんが買取り、住金の社員寮や民宿を経て、
重要指定文化財となった今、中村さんご家族が住まわれているようです。

15部屋ほどあり、警察署だった頃には留置所も備えていた建物だったらしいです。
中村さん曰く「今日はフェリー欠航しちゃったもんねえ。よく欠航するんよ。」とのこと。
友ヶ島行きのフェリーはよく欠航するのね。知らなかったなあ。

しばらく中村さんと話していて、
この辺りは過疎化が進み、スーパー・銀行も撤退してしまったこと、
でものんびり歩いてみるといいもんなんだよ、
車があれば島へ渡らなくても休暇村あたりに砲台跡が残っていて、
ほんとはそういうことも、観光マップには載せてたらいいのにね、
と、いろんなことを教えてくれました。

そして、オススメのお昼ご飯を尋ねてみると、
中村さんお墨付きは淡嶋神社前にある満幸商店さん。
ここはもともと和歌山でシェフをされていた方が、戻ってきてお店を継いだのだとか。
その日とれたてのお魚を出してくれるそうで、満席続きの行列ができる人気店のようです。
中村さんに道を教えてもらい、見送ってもらいました。
とても親切で優しくしてくれた中村さん、ありがとうございました！