赤れんが庁舎 玄関ホール

アンティークな雰囲気と歴史がたっぷりつまった赤れんが庁舎 – 北海道ジャーニー2018

徳光珈琲でゆっくりして、大通公園のオクトーバーフェスをのぞいた後、
札幌駅までぶらりお散歩。

2年前の旅行では、車でこの辺りを移動していたのでわからなかったのですが、
歩道も広く、道もゆったりとしていて、気持ちよくとてものんびりとした気分で歩けます。

街の作りにごちゃごちゃ感が全くなくて、
政令指定都市で都会なのにこんな伸びやかな気持ちにさせてくれるなんて、思わず住みたくなってしまうくらい。
ご飯もおいしいし、冬の寒さは厳しいのだろうけど、きっと豊かな気持ちで暮らせるんじゃないのかな。

そんなことを思いながらしばらく駅の方向へ向かって歩いていると、赤煉瓦の雰囲気のある建物が。

北海道庁舎 赤煉瓦庁舎

そして、近くを歩いてみるとマガモがたくさん!みんなで仲良く食事中のご様子。

北海道庁舎のマガモ

可愛くてまるまる!これくらい近づいても人馴れしているのか、ごはんに夢中なのか、私のことはチラ見もしてくれません。

北海道庁舎

ここは旧北海道庁舎、通称「赤れんが庁舎」と呼ばれて親しまれている歴史情緒たっぷりの建物と、
大きな木々やカラフルなお花が広大な敷地にレイアウトされた、札幌の観光スポットだそうです。
国の重要文化財にも指定されているようです。

札幌といえば、時計台(この時は工事中でカバーで覆われていて、前を何回か通っても言われるまで気づきませんでした…)とテレビ塔も有名ですが、この赤れんが庁舎はそのふたつとは雰囲気も規模も別格。
それでいて、どこか親しみやすくてゆったりとした気分にもさせてくれます。
地元の方も、この公園のような敷地内を自転車で通り抜けたりしていて、自然と馴染んでいるこちらの暮らしがまた羨ましくなってしまいます。
日本じゃないようなゆとりのある空間と時間が流れてるんですよね。

赤れんが庁舎の前に敷き詰められた赤煉瓦のブロックには、北海道の地名がサインのようにたくさん書かれています。
ひょっとしたら地元の方達とコラボレーションして作った煉瓦なのかしら。
私には読めない漢字も多くて、沖縄エリアとはまた違った独特の地名が続きます。
(私が、不勉強なだけなんですが…汗)

近づいてみると、かなりしっかりとした作りで、古さを感じさせないくらいのかっこよさ。
明治21年(1888)にできたアメリカ風ネオバロック様式の西洋の建物で、ちょうど130年(!)。
そう、北海道は今年、命名されてからちょうど150年を迎えるようで、たくさんの記念イベントが開かれているようです。

まるでお城のような作りです。どれくらいの煉瓦が積み重ねられているんでしょうね。

近づいてみると、誰かがした落書きもちらほら。ちょっと残念。
旅の思い出はもっと違う残し方をしましょうね。

何も調べずにやってきたので知らなかったのですが、なーんとこの建物は開放されていて無料で中に入れるんです。

ノー知識でやってきた私にも、こんなサインがいろんなところにあり、建物や北海道の歴史を教えてくれます。

入ってすぐの三連アーチの玄関ホールにあるアンティークな絨毯が敷かれた階段は、洋風建築ならではの気品溢れる佇まいです。
ガラス窓は防寒対策で二重になっているのですが、十分な採光で自然な明るさがまたマッチしています。

この彫刻の美しい三連アーチは、昔この建物で火事があった時にこの部分だけ焼け残ったと言われている説もあるのだとか。
火事の際も、この赤煉瓦の外観もほとんど変わらずに残ったそうです。

階段の木の手すりもこだわりのあるデザインが施されています。

クローズドなエリアももちろんあるのですが、開放されている資料室もたくさんあり、北海道の歴史についても触れられるようです。

この建物の中も、独特のゆったりとした時間が流れていて、どことなく昔通っていた小学校にも似ていて(私の母校も戦前からの木造校舎)懐かしさを感じていました。

電車の時間が迫っていたので、もっと中を回りたかったのですが、それはまた次回に。

 

旅は、歩いてみると景色の感じ方や、足を止めるタイミングも
そのときの自分の感覚や興味にまっすぐに向かい合えるので、いいですね。

雪の季節、この赤れんが庁舎は雪のデコレーションでお出迎えしてくれるようで、
真冬の北海道はまだ訪れたことがないのですが、一度来てみたいです。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected.