おろしたて。んー、かっこいい。
先日、東京出張中、
ひとりで道に迷ってしまっていて、いつのまにかたどり着いた浅草橋。
途方にくれて開いたGoogleMapでいつかピンをたてていた、すぐ近くの白日へふらり。
高架沿いを抜けて、あわられた渋い建物。
ここであってるのかな、と思いつつ、
Instagramで何となくみていた世界観とシンクロ。
しばらく入口を探してみたけれども、この重厚な扉しかなさそうで、
少し緊張しながら扉を開けると、スリッパがいくつか並んだアンティークな雰囲気の玄関が。
このまま靴を脱いであがっていいのか迷っていると、二階からひょこっと顔を出してくれた店主さんが、上へと案内してくれます。
どうやらこの建物は、もともと乾物屋の蔵として利用されていたらしく、
今は、白日の店主さんがセレクトした古道具や焼き物が並んでいる道具屋さんとなっているようです。
このもう平成が終わってしまうこのご時世に、なんて味のある空間なんでしょう。
店内では、若手の陶芸アーティスト・福村龍太氏の作品をメインで展示されていました。
福村龍太氏は、福岡にある「日月窯」という窯元の二代目で、
日本だけでなく、海外からも注目を集めている新進気鋭の20代の作家さんのようです。
「もう日本でしてくれなくなっちゃうんじゃないかなあ。それもうれしいけどね。」と店主さん。
並べられた作品を手に取りながら、
店主さんやお客さんに作品やお手入れの仕方を教えてもらいます。
いろいろ見ているうちに
たまたま、スーツケースの半分が珍しく空きそうなことを思い出して、
コーヒーにぴったりの手になじむカップを握り、
口当たりを確かめてみたり、
(魔法のカードが使えることも確かめ)
買うしかない理由がすべて揃ったんです、ハイ。
次の日も来ようかと思ったけど、
慣れない浅草〜東神田界隈から三鷹の移動で、
来る隙間を見つけられず、
次の出張も予定びっしりなので、行けそうもなく、
やはり、こういうのって偶然のようで必然なのではないでしょうか。
あー、方向音痴でよかった。
中はこんな風に、シルバーで塗り上げられた銀彩カップ。
最初、シルバーのカップなのかと思ったのですが、陶器なので落とすと割れてしまいます。
「割れたら、直せばいいんですよ」
そんな店主さんの言葉を思い出しながら、まずはのんびりお茶はじめ。
んー、いい器。いい出会い。いい時間。
また、いつか白日へ行ける日がおとずれますように。
■福村龍太
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■白日
年中無休 13:00〜19:00 open
東京都台東区柳橋1-24-1
「白日」hakujitu website(Instagram)