吉野杉の家 奈良・吉野ジャーニー

伝統文化と人をつなぐコミュニティハウス『吉野杉の家』 – 奈良・吉野ジャーニー

ちょうど一年くらいの寒い冬の日、
奈良県の吉野川沿いにある、Airbnbと吉野町がコラボレーションして誕生&運営しているコミュニティハウス『吉野杉の家』へ。

日本三大美林のひとつ、吉野杉をふんだんに使い、地元の職人の方達が自分たちの暮らしと未来へ熱い思いを馳せて組み上げた、三角屋根がアイコンの一戸建ての家です。
(なんと、このおうち、東京で展示された後、吉野へ凱旋してきたのだとか!驚)

吉野杉の家 奈良・吉野

吉野川沿いに佇むこの大きな木のおうちは、
見晴らしのいい川の反対側からでもすぐに見つけることができ、夜遅く到着した私はキョロキョロしながら、真っ暗な川の向こうに窓いっぱいに漏れるあたたかなオレンジの光を指差して、ほっとした気持ちとわくわくを胸に、早足でガラガラとキャリーバッグを引っ張って一気に橋を渡ったのを、鮮明に覚えています。
そう、星が綺麗な、ぴんっと冷たい夜で、息が白かったっけ。

吉野杉の家

この『吉野杉の家』の特徴は、なんといってもぬくもりを感じる木の空間と、ホストやゲストの方とのコミュニケーション。

宿泊はゲストハウススタイルとなっていて、運営されてるコミュニティの中から一名がホストとして一晩一緒に泊まります。
ダイニングで食事やお酒を楽しみながら、地元の方といろいろな会話をし、ゲストとホストの交流を通して見えてくるものや感じるものは、この『吉野杉の家』ならでは。

ホストの方からは吉野での暮らしやお仕事、このおうちができるまでとできてからのお話、このコミュニティを通した出会いなどを聞かせていただき、ゲストはなぜここを訪れたのか、どう感じるのかなどをお互いに語らっていると、あっという間に夜は更けていきます。
はじめましてのはずなのに、話しているうちに不思議と共通項を手繰り寄せて、盛り上がったり、次の約束をしていたり。
なんてステキな時間なんでしょうね。

 

そして、画期的な取り組みとして
Airbnbで宿泊予約が行われると、収益は直接、地域コミュニティや文化的な遺産を守るための資金として寄与される仕組みを取っていて、ゲストが宿泊する毎に97%が、吉野町のホストコミュニティの元にわたり、その後、コミュニティ投資基金を介して地域へともたらされるのだとか。

この「一年のあゆみ」をみても、ここからの波及効果や変化はとても大きくて、地元の方達がそう発信していることが力強くて素晴らしいなあ、と思います。

吉野杉の家

立派な自転車もレンタルできるので、
お天気のいい日は川沿いを走って、地元のスーパーや吉野杉の工場通りを散策してみるのも面白いです。
(Airbnbなので、お食事はついていません。なのでゲストが食材を調達して自炊したり、近所のお寿司屋さんでお食事をしたりして過ごされることが多いようです)

吉野杉の家

自転車の横にあるこの木の階段は、トントンと登ると静かな別世界へ連れて行ってくれます。

吉野杉の家

階段を真ん中に、フロアの端にゲストルームがふたつ。
この三角の扉!とっても可愛いでしょ。
どきどきしながら扉を開けると、窓から自然光がまっすぐ目の前へ伸びてきます。

吉野杉の家

クッションと小さなテーブル、あとはヒーターとお布団が置いてある、シンプルでいてとても落ち着く空間が。
頭を打たないようにお部屋へ入り、
屋根の高いところを歩いて三角の窓へ向かい、クッションにふぅっと座り込んで、外を眺めてみるだけで、ゆっくりと満たされていきます。
ただぼんやりと、向かい合う時間。それだけで、もう十分なんです。

お部屋の向きにもよりますが、このお部屋から日が沈んでいく様子を眺めることもできます。

吉野杉の家 奈良・吉野ジャーニー

朝目覚めて、お布団にくるまってぼんやり。
お昼ご飯を食べて、縁側でぼんやり。
お散歩から帰ってきて、ソファでぼんやり。

そんなシンプルでいて贅沢な時間を過ごすことができるんです。

 
“時間”と“つながり”のバランスが絶妙な『吉野杉の家』。
こんなコミュニティがどんどんアクティブになって、持続可能な社会のカタチのひとつになっていけばいいのにな。

いつかまたホストの方達にお会いできますように。

 

■吉野杉の家
〒639-3113
奈良県吉野郡吉野町飯貝624
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