美瑛町最後の日。
台風をお宿のみんなで心配しながら、給食室のおばちゃんに見送ってもらったあと、美瑛町をしばらくドライブ。
もう美瑛町に到着してしばらくしてから早々に、台風24号で帰りの飛行機の欠航&関空閉鎖が決まっていて、
私は帰ることができないショックと、ひとしきりお宿でお客さんやおばちゃんに相談に乗ってもらったりアレコレシミュレーションをしたりしていたので、美瑛を離れるころにはパニックもなくすっっかり帰れないことに諦めをつけることができていました。
(薄々、札幌に到着した時点から来ちゃった感とともに覚悟はしていたものの、でもやっぱり欠航が決まったときはひととおり騒いじゃうんですね…!やさしいお宿のみなさんに助けてもらいました。)
そんなこともあって、まだ一人旅の続きがあることに少しだけわくわくしながら、おばちゃんがキレイだよって教えてくれた『四季彩の丘』へ。
超巨大台風が日本列島縦断ということだけあって、さすがに北海道の空もどんよりとしていたのだけど、公園のエントランスからしばらく歩いて丘に差し掛かったあたりから見えたカラフルな景色は、そんなことも吹き飛ばすくらいの圧倒的なスケールでの美しさ。
「わぁ!」と思わず声が出てしまう光景です。全部お花でつくられてるなんて!
この大きなお花の絨毯の間には道があり、花畑の間をぐんぐん歩くことができます。
こんなに広い土地を耕して、たくさんのお花を育ててつくりあげることができるなんて。
そう、自然ではなく、ここは「つくられた」景色なんです。
「大自然ですごーい!」という言葉とは全然違う場所。
開拓から約1世紀が過ぎる美瑛町は、その約7割が広大な山林で残りの半分が農耕地と、重なり合う丘とパッチワークのような農耕地が美しく、
はっきりとした四季が訪れる広大な自然の中、穀物やお野菜、お花をつくる人々の営みがあるからこそ織りなされている景色なんです。
「丘のまち」とも呼ばれ、”色彩”ではなく”四季彩”という名前がついているように、美瑛町で暮らす人々の暮らしを伝えようとできた場所。
野菜も風景もつくる農家さんあっての町並みだということを教えてくれます。
なので、この公園にはたくさんのトラクターやバギーが置いてあったり、
次のお花を育てていっているエリアがあったり、農夫の方がいらっしゃったり。
そして、冬には展望花畑一面が雪に埋もれ、
かわりにスノーランドになり、スノーモービルやスノーラフトなど冬の遊びが体験できるのだとか。
観光地の要素もありつつ、美瑛の暮らしを届けようとしているこの公園。
もっと美瑛町を好きになりました。
いつか、もういちど、冬に訪れてみたいなあ。
■展望花畑 四季彩の丘公園
〒071-0473 北海道上川郡美瑛町新星第三
TEL:0166-95-2758
アクセス