ちょうど一年くらい前の旅で思い出す、
ずっと行ってみたかった檸檬ホテル。
初めて訪れた豊島は想像以上に小さくて、いろんな歴史があって、素晴らしい美術館もあり、
夕暮れ時、ホテルまでの細い道を歩きながら、島の可愛いおばあちゃん達と挨拶を交わすのがほっこりとしていて楽しみでした。
豊島最後の日、その年から実がとれるようになったと彼が教えてくれたお庭にある木から、獲れたてのレモンを袋に入れて渡してくれました。
そして、いつまでもニコニコの笑顔で手を振ってくれていた姿は思い出す度に、ほんのり胸があたたかくなって、また会いたい気持ちになります。
私は誰かと出会って、見送るときに、こんな風に手を振れているのかな。
旅は出会いと別れの繰り返しで、もうきっと会えない人たちの方がずっと多くて。
私の中では、時間が経てば経つほど
一番の思い出は「豊島=彼の笑顔」だったりもします。
いつか、私もそんな風に誰かの記憶の中で、素敵な出会いになれる日が来るといいのにな。
しばらく時間が経ってしまいましたが、彼がホストをつとめる檸檬ホテルや豊島、犬島での旅を振り返ってみようと思います。