金沢の街を歩いていて、みんなが立ち止まって写真を撮っていたのがここ。
金沢城公園のお堀の上から眺めていても、迎賓館や市役所のあたりが赤くなっていて、「秋の空」へ向かうときにこの紅葉のトンネルをくぐってみました。
どうやらここは「アメリカ楓(あめりかふう)通り」という名前がついていて、玉泉院丸口〜21世紀美術館を結ぶ道路のなのだとか。
季節によって色合いを変える大きなアメリカ楓の並木道が洗練された雰囲気で、地元の方達からも親しまれているようです。
トンネルの中から見上げてみると、木がとても大きくて、空に向かってまっすぐ伸びています。
この辺りは周りに高い建物もなく、電柱も電線もないので、一層大きく感じます。
自然と人の暮らしが何も飾ることなくそこにあって、この街らしいなあと思います。
おおらかでいて、そのもの自体の本質的な価値の美しさを大切にしている暮らし。
それにしても真っ赤！11月の頭でもうこんなに色づくんですね。
この週末はここの通り周辺は歩行者天国になっていて、
「秋の空」もそうだし、隣でやっていたご当地食べ物イベントや21世紀美術館の周りには、観光客だけでなく、地元の方達がたくさん集まり、素敵な景色の中で、それぞれのペースで好きなことを好きな家族や仲間と楽しんでいる姿を見かけました。
そこに暮らす人たちがのびのびとお互いの価値観や体験を、この空の下でシェアできているなんて素晴らしいです。
そして、その中に外からやってきた私たちのこともすっと受け入れてくれて、一緒に楽しませてもらえました。
21世紀美術館を建てるとき、「市民が買い物袋を持って気軽に立ち寄れるような美術館にしたい」と掲げられていた思いは、世界中から訪れるたくさんの入館者を出し続けている美術館のカタチとなったことももちろんなのですが、それ以上にここに暮らしている方達がこのエリアを中心に集まって、いろんなモノやことで繋がれている豊かさにも大きな後押しをしているのではないのかな。
この季節に、このあたりを歩けてよかったな。
振り返れば振り返るほどに、深みが増して、また行きたくなるそんな旅なのでした。
■金沢市役所前 アメリカ楓通り
