柳宗理デザイン研究所から金沢城沿いをぷらぷら歩いて21世紀美術館を目指していると、手前にある芝生の広場に、白くて可愛いおうちのかたちをしたテントがたくさん。
「秋の空」というイベントで、テーマごとに分かれたテントに金沢のカフェやごはん屋さん、アーティスト、クリエーターの方達がそれぞれ出展しているようです。
どのテントもほっこりするようなお店が並び、お客さんがいっぱい集まっています。
これは「マゼンタのピンクの空」というテーマのテントで、ピンクや赤の可愛いお花たちがセンスよく飾られています。
彼女に小さなドライフラワーのブーケをプレゼントしている可愛い学生さんカップルを見かけて、微笑ましくて、ほっこりあったかい気持ちをおすそ分けしてもらったり。
「草葉香る空」をテーマにしたテントでは、森モチーフにしたお菓子とコーヒーを並べているカフェ。
ころんとしたどんぐりフィナンシェの横に、手づくりの太陽の塔がさりげなく置いてあって、小さなストーリーを感じたり。
おいしそうなブーランジェリーもいくつも出ていて、どのお店も大人気。私の大好きなハード系のパンもたくさん♡
ディスプレイの仕方がどのお店もオリジナリティがあり、とても可愛く、どことなくほのかな懐かしさとあたたかさを感じさせてくれます。
一番長居したのは「縄文の空」のテント。何度ものぞきにきてしまいました…!
能登デザイン室さんと出会ったのもこちらのテント。
能登島でとれるアテの木の丸太やまあそいのお菓子を譲っていただきました。
(能登デザインさんの思いや取り組みはもう素晴らしいんです…!)
このハニワチャイも絶妙でしょ!チャイもとってもスパイシーでおいしかったなあ♡
「縄文の空」のテントに置いてあるものはどれもクオリティが高くて。この土偶クッキーなんてもう素晴らしい♡
ご自身の古墳めぐりのストーリーを漫画にされているスソアキコさんご本人にも!石川県ご出身だそうです。(ほぼ日でも連載していらっしゃいます)
スソアキコさんご本人の漫画に、サインとそっくり&可愛いご自身のキャラクターを描いていただきました♡
面白くて、帰りの新幹線であっという間に読めちゃいました。
これまでスソアキコさんがこれまで行かれた場所ごとにまとめてられている漫画があるようで、読みたくなっちゃいます…!
「アジアの空」では春雨を使ったヴィーガンフォーをいただきました♡
まさか金沢でヴィーガン料理を食べられるなんて!そしてとってもおいしいんです。
電鍋でお料理をしていた台湾料理のお店も。
あっさりしたチキンの味付けで、おなかの中からあたたまりました♡
食事も選べる幅が広くて、金沢は多様性があり、おもしろいですね。
ここのドライフラワーを使った大きなリースが可愛くて。
連れ帰りたかったのだけど、さすがにスーツケースに詰め込むのはかわいそうで、泣く泣く諦め……。
でもおかげで、なんとなく欲しかったリースのイメージがかたまりました。
11月3日~4日の二日間開催されていたのですが、吸いよせられるように通ってしまった二日間…!
夕暮れ時に、テントたちを何度も振り返りながら帰るのがちょっとさみしかったくらいです。
それくらい面白いイベントで、出会う人や出会う味にストーリーがあってとても豊かなんです。
おなかも心も満たされる素敵な秋のお祭り。
地元の方達がこうやって中心になり、自然と集まって楽しめているのはホント素晴らしいです。
ここでは所属することよりも、
何が好きなのかの感覚がしっかりと根付いていて
みんながそれぞれののびしろを見つけて楽しみながら自由にのばしたり、つながったり、自然にシェアしたりしている、金沢にはそんな豊かな印象を受けています。
いいなあ。素敵ですね。
この「秋の空」はきっと来年も開催されるんじゃないかな、と何人かのお店の方がおっしゃっていたのを聞いて、また同じ時期に訪れたくなりました。
それくらいここには素敵なストーリーが集まっています。
秋の空の下、石垣の前、家型テントをめぐる。
本やお菓子、カレーやコーヒー、洋服や雑貨。
金沢の秋をあじわおう。冬にそなえよう。
芝生を出て歩こう。あたらしい景色をみよう。
金沢の素敵な世界をのぞかせてくれて、ありがとう。また来年も来ますね。
■百万石まちなかめぐり2018「秋の空」
2018年11月3日(土)12:00-20:00/11月4日(日)10:00-17:00
しいのき迎賓館裏 しいのき緑地にて
主催 百万石まちなかめぐり実行委員会
企画 乙女の金沢展 デザイン 田中聡美