はじめて桜の季節にHoliday Homeを訪れてから、もう一度やってきたのは半年が過ぎた11月。
「秋になったら日本海のカニ解禁とともに、レセプションガーデンでもカニを使ったお料理をお出ししてるんです」
スタッフの方からそう聞いてから、もうずっとカニ大好きの私は予約受付開始になる日を待ちに待って、3ヶ月前の夏に電話したのを覚えていまます。
(2回目以降のゲストに限り電話で3ヶ月前から予約できるそうです)
秋のHoliday Homeは桜が咲いていた頃とは違って、色づいた森の中、少しシックで秘めやかさがあり落ち着いた雰囲気。
車で駐車場にさしかかったときに見えたひさしぶりのHoliday Homeのまるで北欧のような佇まいにうっとりしつつ、私の記憶のずっと奥の方にあった家に「ただいま!」って帰ってきたようなほっとする気持ちでいっぱいになりました。
B shopもなんだか春よりぐっと大人っぽくてなっていて、季節に寄り添った表情の変化を感じさせてくれます。
レセプションに向かうと、春には使っていなかった暖炉の香りもほんのりと。
11月の久美浜はやっぱり空気もひんやりと冷たくて、冬がもうそこまできているようです。
前回泊まったお家とはレセプションガーデンを挟んで反対側にあるお家に今回はステイ。
リビングスペースには大きな窓があり、外にはウッドデッキが敷かれてテーブルと椅子が置いてあります。
部屋の中からも紅葉を眺めたり、夜はブランケットにくるまってウッドデッキで星空を眺めながらワインを飲んでみたり、ラップトップを開いて少し仕事をしてみたり。
その時の気分や天気に合わせて、暮らすようにゆったりと過ごすことができるんです。
三角屋根と白い窓がかわいいお部屋。
ソファやクッション、ライトもテーブルもシンプルだけどとてもセンスがよくて、自然とこのお家にずっと暮らしているような心地の良さ。
さすがB shop。B shopが好きな人はこんな暮らしをしているのかしら。
そう、日常の、暮らしの道具って、下着と同じように毎日目にしたり、ふれたりするものだから、できるだけ長く使えて、使いやすくて、自分にとって心地いいものを選びたいですよね。
そんな気持ちにさせてくれるこのHoliday Home。
実はとてもB shopにとってコンセプチュアルな場所で、まだ立ち上がって25年も経っていないこの神戸のセレクトショップのコアなエッセンスがぎゅぎゅっとつまって、こんな素敵なカタチになってるんです。
B shopのコンセプトは「EVERYDAY CLASSIC」。
服も雑貨も暮らすための道具と捉え、歴史あるもの、本物を選び、人々の暮らしの中で長く親しまれ、時を超え、歴史を生き抜いていくであろう「everyday classic」を紹介していくことを掲げています。
だからB shopにはアパレル以外にもお鍋やフライパン、ガーデニングアイテム、おそうじアイテムやおやつも置いてあったりするんですね。
居留地の角っこに当時できたB shopに中学生だった私は友達とよく通ってたけど、そのときからそんなセレクトをしていて、お店の中にも前にも並んでいました。
あの頃はよくわけもわからずに、オシャレで丈夫!みたいな感覚で、B shopのアイテムを使っていたけど、10代も20代も30代も私の暮らしの中にあるB shopはすごいなぁと思います。
さて今回の旅の目的だったレセプションガーデンのディナー。黒板に書かれたアラカルトのメニューはどれもおいしそう♡
まずはカルパッチョ。久美浜でとれたお野菜や日本海側のお魚たちを使ったおいしいをいただきます。
お魚と季節のお野菜のグリルは黒豆も添えられてて、お野菜もとってもあまいんです。
そしてセコガニまるまる一匹使ったカニとトマトソースのシーフードパスタ♡
こんなにたっぷりシーフードを使ったパスタははじめて。
シーフードの味がたっぷりしみわたった濃厚なお味のソースがおいしくて、おなかいっぱいに。
カニ解禁のタイミングでいただくお料理がこんなに見た目もキレイでおいしいパスタなんて想像もしていなかったのでうれしいです。
そして二日目の夜にはレセプションガーデン流のカニを使ったお鍋料理を。
セコガニを使ったズッパ・ディ・ペッシェ。
イタリアの漁師料理で、イタリアではナポリ近郊でとれた魚介をトマトと白ワインで煮込んでいて、日常的に家庭で食べているカジュアルなお料理なのだとか。
「Holiday Home流にアレンジしてお出ししています」
そうスタッフの方がおっしゃっていたように、レセプションガーデンでは京丹後で取れたお魚やカニ、貝などをふんだんに使ってぐつぐつとお鍋で煮込み、この季節の看板メニューになっているようです。
ズッパ・ディ・ペッシェが出てくる前に、たくさんお料理を食べていたのですが、いろんなシーフードの味がしみでているスープが味わい深く、一口ごとに味が変わるような感じがして、思わずぱくぱくいただいてしまいました…!
おなかの中からぽかぽかとあたたまってきて、寒くなると雪が降るこのHoliday Homeの夜にはぴったりのお料理です。
最後は残ったスープでリゾットを。
「どれくらいごはんは食べられそうですか?」
つくる前にそうおなかの具合をたずねてくれるのもうれしいですね。
素敵なHoliday Homeのカニ料理をごちそうさまでした♡
もちろん、今回の旅でもレセプションガーデンでいただく朝ごはんもおいしかったです♡
また、いけるといいな、Holiday Home。
どの季節がいいかな。
思い返すたびに、もう一度いきたくなる場所なのでした。
■Hotel Holiday Home
〒629-3410
京都府京丹後市久美浜町向磯2575
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