今回の北海道ジャーニーのメインイベントは、実はこの「大雪山・旭岳登山」。
今年は、山登りにほとんど行けていなくて、
春にご近所の六甲岩梯子ルートをぐるっとしたくらいで、アウトドアはダイビングばかり。
海と山はもちろん違うので、2000m級の山にいきなり登るのは少し不安だったのですが、
前の日の夜にお宿で出会った方達に励まされて、元気よく「いってきまーす！」と出発できました。
ホント、旅の出会いはありがたい。
美瑛町から東川町にある旭岳ロープウェイまでのドライブもとても気持ちよくて、この美瑛のあたりの景色は日本ではないみたいに美しいです。
忠別大橋からの景色は、車を止めて撮ってしまいました。
なんていい天気！台風が来てるなんて信じられないくらいの山日和です。
さすがに秋の登山シーズンということもあって、台風がきてなかったらもっと人が多かったのかもしれませんが、ロープウェイはそれでもぎゅうぎゅうの満員状態でスタート。
ね、キレイでしょ！ロープウェイからも紅葉した木々を見下ろすことができます。
（ってまだ全然自分の足では登っていません）
やはり北海道の方が気温がぐんと低いので9月末でもいい感じに葉っぱが色づいています。
ぐんぐんと山の上を進んでいくロープウェイからは大雪山を見渡すこともできます。
山ってこんな感じだったっけ、というくらいキレイなジオラマのようなグリーンが広がります。
ロープウェイは温泉口の1100mから5合目の1600mを結んでいるので、結構な標高まで一気に連れていってくれて、姿見駅につくと、どどーんっとあらわれます。
あれに登るなんて最初はわからずに、たくさんの人がいるルートを気分良く歩いて、姿見の池を眺めたり。
お天気がいいので、キレイに水面に旭岳が映し出されていました。
この辺りは普段着で歩いているツーリストの方も多くて、ライトな山なのかとてっきり勘違いしてしまってました。
もくもくと立ち上るガスも撮影スポットになっていたり。さすが活火山。
そう、この辺りから徐々にライトなツーリストの人も減って来て、人もまばらになった代わりに、足元はゴロゴロの石がたくさん。明らかに様子が変わって来ました。
心なしか斜面がぐぃんっとラウンドになってるような。急！！！！
そしてあの小さな黒い点が人だなんて…！！
トレイルというはっきりとした道なんてなくて、もう自己責任の治外法権な斜面が広がります。ゴロゴロ石もそこら中に。
これがもう、初心者で根性もやしの私にはツライ！弱音と八つ当たりの言葉しか出て来ません。
文句も出てこなくなった頃、黙って岩の上で休憩。そう、台風で帰れなくなった方向を見ながら。
もうできるならここで座っていたいけど、先がどれくらいあるのか全くわからなかったので、休憩はそこそこに地道にひたすら登ります。
同じ2000メーター越えでも石鎚とは全然違ったヘビーさが。
そして、きっともうあと最後の坂を登り切れば山頂だろう、というあたりで、私、過度のストレスからかなぜか行動食を爆食いし始める。
残りの距離がわからなかったので行動食はとらずにいて、日頃のストレスと山登りのしんどさが重なって、この山登りの数時間追い詰められていたのでしょう…。
今年一番のわけのわからない無駄なカロリー摂取の数十分でした。
やー、根性もやしどころか豆苗だな。もう。
ドライアップルを食べながらようやく登頂！2290mですってよ。北海道最高峰。
登りきった感動というよりも、ようやく登り終わった、とホッとする気持ちの方が大きくて。
（下りの方が滑るのでハードなんて想像にはこの時点で全く及ばず）
山クック、本当はもっと色々作りたかったのですが、食材が買い足せず、好日山荘でゲットしていたスープや雑炊をノーアレンジでいただきます。
山頂は流石に寒いので、周りのパーティも火を起こしてあったかご飯を食べてました。
食事をしてあったまり、ストレスから解放された私。ようやく登頂記念フォト。
そういえば、シマリスがいるって聞いてたのですが、蛾のような石と同化しながら飛ぶ虫しか出会えなかったなあ。
シルバニアファミリーみたいな癒し系小動物に色々会えると想像していたのですが、このヘビーな石ゴロエリアにはいません。
きっと、標高がそんなに高くない場所にいるんだろうなあ。出てきて、シマリス！
記念写真をひととおり撮った後は、油断するとざざっと滑り落ちてしまう下りタイム。
旭岳は登りも下りも、私にはなかなか大変。
でも下りの方が景色を楽しみながら歩けて、ゴールが見えているので心にも少し余裕が。
無事、15時頃下山。
もうきっと山は今年はこの大雪山が登り納めですが、なんだかんだ言って今年の大きな山登りがここでよかったです。
景色が日本の他の山とは違って、綺麗なブルーの湖もいくつかあり、海外の山を登っているような気分にも。
そう、それにしても今回の山登りでわかったのは、過度なストレス下に人はいたらあかんってことですね。
行動食がなかったらもう山頂がコロシアム状態だったでしょうね…。
これからはもしものために、しっかりと（行動食を）備えたいと思います…！
また北海道の十勝あたりの山を登ってみたいな。
旭川空港から美瑛の方に向かってくると、また違う山登りが楽しめそうですね。
次はもうちょっと色々調べてから登りたいと思います。
