今回の北海道ジャーニーは札幌と美瑛町でそれぞれステイ。
美瑛町はぴゅいっと旭川空港まで飛行機で、そのあとレンタカーコースもあるのですが、残念なことになーんと旭川空港は関西便が飛んでいません。
(東京とセントレアで一日複数便飛んでいるようです)
なので美瑛町までは札幌~旭川を電車で移動し、旭川駅近くでレンタカーを借りてゲストハウスまで。
16時半札幌発の電車でゲストハウス着は19時過ぎくらいでしょうか。
まずまずの移動時間ですが、札幌を半日以上楽しんでからでも移動できるのはうれしいですね。
旭川駅から美瑛町へ向かっていると、すぐに真っ暗な道が続き、国道を外れると完全に真っ暗!
最近は車で旅に出ることが少なくなっていたのですが、こんな道は祖谷のちいおり以来かも。
そして、お世話になったゲストハウスは、三重で給食をつくっていたおばちゃんが退職後、美瑛町ではじめた三角屋根で木のあたたかなおうち『旅人宿 給食室』。
このおばちゃんのかわいい看板が目印です!
中に入ると、ホントにこのままのかわいいおばちゃんがお出迎えしてくれるんです。
このお宿の特徴のひとつは、みんなで揃って19時から夜ご飯をダイニングでいただくこと。
レンタカーの手続きで時間がかかってしまい、申し訳ないことに少し遅れてしまっての到着で、おばちゃんや他のゲストの方にも謝りながらダイニングにおじゃますると、お食事を待ってくれていて
「いいよいいよー、いそがせちゃってごめんねー」
と、ニコニコしたおばちゃんからのやさしいお返事で思わずほっとしてしまいました。
そんなばたばたした到着だったので、最初は少し緊張していたのですが、リピーターの方が3組いらっしゃっていて、いろいろ旅やこのお宿の話をしてくれていて、しばらくするとすっかり輪がひとつになってほっこりタイム。
ひとりのおじさんが手品をしてくれて、そのあとみんなで一緒に手品に挑戦してみたり、ちびっこ達のかわいいマジックショーがひらかれたり。
どこからやってきたのかくらいしかお互いわからないのですが、旅ってそれくらいが心地いい。
「せっかく出会った人に仕事や家族のことを尋ねるようなつまらない旅はしちゃだめだよ」
寒い季節にとめさんが話してくれたように、私も旅で出会った人たちとは、そのときその場所の時間を共有できていることだけを大切にしています。
「またいつかここで会えるかもしれないね、そのときまで元気でね。ありがとう。」
その気持ちだけで、旅は十分満たされます。
そんな出会いがあふれているステキなお宿。
だからリピーターの方が多く、あたたかい口コミがたくさんあふれてるんでしょうね。
さすが、おばちゃん。ここに泊まれてよかった!
おうちの天井は高く、ダイニングには大きな窓があり、お手入れされたカラフルなお庭を眺めることができます。
お花もいろんな種類が植えられていて、丁寧におばちゃんが毎日お世話をしています。
美瑛町は緑はもちろんですが、色とりどりのお花を見かけることが多くて、ひんやりと冷える季節になっても町並みや暮らしにあたたかみを感じさせてくれます。
ね。ピンクのコスモスもかわいいでしょ♡
おうちのすぐ前にはウッドデッキとテーブルセット。
そうそう、旭岳をのぼった日、
夜のお食事前に星を見ながら買ってきたワインを飲んだのですが、もう最高においしかった!
おうちのサイドにはハンモックもあって、天気のいい日は気持ちよさそう。
大人も子供も楽しめるようにおばちゃんがひとつひとつ作り上げていったお宿なんです。
朝は、みんなで台風を心配しながらゆっくり朝食を。
ひとりひとりトレーで準備してくれるのですが、とってもおいしいの。
おばちゃん特製・大人の給食ですね♡
パズーが焼いてくれた目玉焼きみたいにとってもおいしそうでしょー♡
となりに添えてあるできたてのじゃがバターもほくほくで、とびきりの甘さ。食が豊かって素晴らしい!
1日目はどきどきしながら訪れたおばちゃんのお宿も、2日目はすっかり帰るのが楽しみに。
新しいゲストの方もいらっしゃれば、引き続き「こんばんは!今日どうでした?」のすっかり顔なじみの方もいたり。
昨日とはまたちがう輪ができていて、新しい夜がはじまります。
旅先だから同じ夜は訪れないと思ってしまいがちですが、実は日常もそうなんだろうなと気づかせてくれます。
こんな風にいつもおばちゃんはお客さんたちを送り出して、あたらしい日々を楽しみながらまた迎えてるんだろうな。
この元気いっぱいの笑顔にまた会えますように。
おばちゃん、ありがとう♡ずっと手を振ってくれてたの、忘れないよ。
またあそびにきますね。
■美瑛町 旅人宿 給食室
OPENは4月下旬~10月中旬ごろ
予約:
Web
Tel:0166-92-7288
北海道上川郡美瑛町字夕張